日本のIT技術は海外に比べると遅れを取っていて、技術者不足に頭を悩ませているのが実情です。この問題を解決するために始められているのが、学校で知識や技術を学ばせる学校のICT化になります。とはいえ、学校教育の中で取り入れるといっても、人に教えられるほどITの技術や知識を身に着けている教師はそれほど多くはありません。

そこで求められるのが、ICT支援員です。これは文字通り、専門機器の操作や知識を教える役割を担う人物のことを言います。ICT支援員は希望をすれば誰でもなれるわけではなく、所定の機関が管理、運営をしているICT支援員認定試験に合格する必要があります。試験は毎年6月と11月の2回行われていて、無事に合格して認定されると認定日から数か月後に手元に証明書が届く形になります。20歳以上という年齢制限以外に受験に必要な資格はなく、必要書類を提出して申し込みを行って定められた受験料さえ収めれば誰でも受験可能です。

プライバシーの観点から試験結果について公開はされていませんが、合格率は60%から70%と若干低めであるのは否めません。試験はA領域の実践知識、B領域のプレゼンテーション能力の2種類のスキルで判断されます。AとBのそれぞれの領域は別の日に試験が行われるため、一般的な認定試験よりも対策が取りやすいのが特徴です。そのため、同時進行で勉強をするよりも、まずA領域の試験の対策だけに絞って勉強をして、試験後にB領域に取り組むのがポイントになります。