ICTについて言葉は知っていても、実際にその意味を正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。このICTというのは「Information and Communication Technology」の略語で、日本語に訳すと情報通信技術という意味になります。かつて「Information Technology」の略語であるITという言葉が流行った時期がありましたが、ICTはIT技術に情報を組み合わせた概念であると理解しておけば良いでしょう。
このICTがなぜそれほどもてはやされているかというと、それを利用することによってインターネット環境上で様々なアクションが可能になるからです。もっともイメージしやすいのが家電で、例えばこれまでは夏の暑い時期は家に帰ってからエアコンをつけるしかなく、すぐに室内が涼しくなることはありませんでしたが、ICT技術を使えば、外出時にもスマートフォンなどを使ってエアコンをオンにできるため、帰宅時間を考えてスイッチを入れることができ、帰宅時にはすでに部屋が冷えている状態にできます。
また、ICTの技術は冷蔵庫にも使われています。かつては買い物に行った際に冷蔵庫内に何が入っているかが分からず、必要なものを買い忘れたり、ついついまだあるものを買ってしまうといったケースは珍しくありませんでした。しかし、ICTを使えば、リモートで庫内の状況を管理できるようになるため、そのような問題は発生しなくなります。このように、ICTによって生活が便利なものになるかが分かるでしょう。